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「……何だか、不思議な感じ……」
「オレの姿がこんなだからか?」
奏はふるふると首を振り、「違うの」と言った。
――違う? 何がだろうか? ――
「言葉では言い表わせられないんだけど……キスをしていると、その……」
そこまで言うと奏は真っ赤に頬を染めた。
耳まで赤い。
「キスをしたのは、クリスだけなのに……」
「本当かい?」
「えぇ」
「それは光栄だな」
再び唇を重ねる。
奏の身体の芯は熱く、今までに感じたことがないモノが込み上げてきた。
再会した彼は、別れた時の少年の姿のままなのに大人の男性の魅力もあった。
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