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 小さい頃から、ほづみは綺麗なものが好きだった。だからこそ、ジュエリーデザイナーをしている。 「さんざんされてるんだ、さすがに慣れる」 「ずっと、恥じらってくれていてもいいんですよ? 処女みたいなほづみさん、すごく可愛いくて……何度も、何度も見たくなる」  恐ろしいほどに、遼のルックス……とくに、顔は、ほづみの審美眼をうならせる出来になっている。 (化け物じみている……いや、実際に化け物なんだっけか? 夢魔っていったか。何が何だか、まったくわからないが)  頬を撫でくり回し、執拗にキスをねだってくる遼に、ほづみは口をぎゅっと閉じて拒否をした。好きにさせていては、いつまで経っても終わらない。  ほづみの性対象は、おそらく女性だ。男性でないことは、確かだ。  四十を迎えて女性との経験はおろか、きわどい成人男性向けの雑誌をみたところで発情などしないが、男に抱かれたいとも抱きたいとも思えない。  なのに、この状況だ。  素っ裸のまま、広げた足の間に居座る遼もほづみと同様に全裸で、隠す気もない凶悪な太さを持つものはすでに一度、濃厚な精を吐き出していた。 「やることは、やったんだ。もう、戻れよ」 「余韻を楽しみたいんですよ。ハードな仕事ばかりですり減った心を、ほづみさんの愛で満たしてほしいなぁ」     
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