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「畜生め……だれが、これを洗うと思っているんだ」  毎度のことながら、腹立たしい。  高校生でもなかろうに、寝間着を汚すほど大量に夢精しているだなんて。  それを、渋々ながら洗濯しなければならないなんて、滑稽にもほどがある。  一人暮らしをしていて良かったと、今ほど感謝したことはない。 「あぁ、面倒だ。寝具一式洗濯にかけなくちゃならないなんて」  身じろげば、ぐちゅっと水音がして、否応なしに、遼との行為を意識させられる。  勃起した男根に体の奥を貫かれ、快感を覚えて達した。  屈辱であるはずなのに、何度も何度も、しつこいほどにもてあそばれているうちに、脳は快楽の味を覚えてしまったようだ。 (……夢だ。所詮、夢の中だ)  吐精後の倦怠感に、ほづみはがしがしと頭を掻いて起き上がった。  股の間を濡らしたままでは、二度寝もできやしない。気持ちが悪くとも、動くしかないのだ。  ほづみは大きく息をついて、サイドボードに置いてあったスマホを手に取る。  仕事のためと、強引に登録させられたSNSから、『おはようございます』と遼からの通知が来ていた。 「朝から、元気な奴だ」  仏頂面を作って無視し、スマホを元の位置に置く。     
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