宝物

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憧れの人がいる。

その円城さんのスクールバッグに、ある日不釣り合いなキーホルダーを見つけて、私は驚いた。
確か、コンビニ限定でお茶についてくるキーホルダーだ。何色かあって、円城さんのは白のだった。
私はコンビニに寄ってはそのキーホルダーのついたお茶を買った。選んで買うのは申し訳なくて、いつも一番前にあるお茶を取り出す。
「今日も白じゃない、か」

単なるおまけのキーホルダー。でも、円城さんとおそろいになるなら、私にとっては宝物になるのだ。