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どうやら上手くいったらしい。
そう話を聞いて僕は安堵したからか、はたまた能力の使い過ぎからか、ふらりと倒れ込んでしまった。
後の事はやっておくから、僕を休ませたらどうかといった話や、ラズに魔力を注入してもらえば少しは楽になるのでは、といった話になる。
そして僕は現在、ある客室のベッドで横たえられてラズに魔力を注入してもらうことになったのだけれど、
「んんっ」
ラズの唇が、僕の唇と重なる。
これから魔力を回復させるから、そうラズは言って僕に顔を近づけてきてキスをしたのだ。
しかも触れるだけではなく、そのまま唇を割って舌が入り込んでくる。
深いキスに僕はびくっと震えてしまうけれど、相手がラズだからかそこまでの嫌悪感は僕にはない。
そのまま下をからめとられて、吸われて……。
魔力が注がれているからか、それとも快楽からなのか、体の奥の方に熱を感じる。
それがとても心地よくて、もっと欲しくなってしまう。
そう僕が思っているとそこでラズの唇が離れる。
寂しいような気持ちになっていると、
「俺は、リトが好きだ」
「……うん、僕もラズが好き」
「……今ので、大分魔力は回復したと思う。でも、その……俺は、もう少し先に進みたいと思っている。俺は……リトを抱きたい。駄目か?」
そこで上目遣いで僕はラズにお願いされてしまった。
甘えるようなその仕草に僕は、つい頷いてしまう。
僕はラズのこういったお願いに弱い。
でも僕はラズが好きな事は事実で、だからいいかと思ったのだ。ただ、
「僕、やり方がよく分からないけれど、ラズにお任せしていいかな?」
「うん、リトは何もしないでゆっくりしていればいい」
そうラズが微笑んで、じゃあ、ラズに好きにしてもらおうかなと僕は思った、のだが。
「ふあああっ」
「リトは、胸が弱いんだ」
笑うようにラズがそう言って、僕の片方の胸の突起を指でつまみあげて、押して、引っ張って……しかももう片方はラズの温かい舌で舐めたり歯で甘くかまれたりしている。
まさか僕がそんな所が感じるなんて、そう思って、ラズにほどほどにしてとお願いすると、
「喘ぐリトが可愛いからもう少し」
「やぁあああっ」
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