Happy Wedding

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隼人さんと遙さんはホッとした様子で 「はい、責任持ってお預かりします。 どうぞごゆっくり楽しんで来てくださいね!」 「あぁ、よかった!翔君、智君、ありがとう! 凛ちゃん、くまちゃん持ってきた?」 「はい!もってきました!」 「じゃあ、凛ちゃんの荷物をお預かりするよ。翔君、トランクから出してもらえるかな?俺の車に移し替えるから。」 「はい!今行きます。」 《side:智》 隼人さんと翔、凛が出て行って、遙さんと俺とが残った。 「智君、ごめんね、無理言って…でも、どうしてもそうしたかったんだ。 愛する相手と一生に一度、その名の通り『honey moon』だから。 凛ちゃんがいると、その気はなくてもお互い遠慮することだってあるだろう? あの子は聡い子だから…君達がどうしたら喜んでくれるか、一生懸命考えたんだって。 旅行なら、いつでも行けるからって。 だからね、二人で目一杯楽しんできてよ。 それから、これ。受け取って。」 遙さんがかわいらしくラッピングされた小さな袋を差し出した。 「これは?」 「あのね、花嫁さんみんなに私からのプレゼントでお渡ししてるんだ。 なんたって新婚さんだからね、ダンナさんにも喜んでもらえるものが入ってるから。よかったら使ってよ。」 遙さんが意味ありげにウインクした。 「あ、ありがとうございます。」
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