love love honeymoon

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しっかりとお礼とお願いをして、式場を後にした。 「…なぁ、翔…」 「ん?どうした?」 「俺達、凛に無理させてんのかなぁ…」 「どうして?」 「だって…俺達二人にしようなんて…普通、子供がそんなこと考えるか?」 「うん…普通はないな。あいつは…凛は普通じゃないから。あ、変な意味じゃないぞ。大人と同じ扱いしないと。 凛が決めたんだ。そして手助けしてくれる人達が俺達の周りにいるってこと。 俺達はそれに感謝して、受け入れて…とにかくこの旅行は、俺達に協力してくれたみんなに甘えさせてもらって二人でゆっくりと過ごそうぜ。」 「ん…そうだな。 ところでさ、今から行くとこって?」 「老舗の旅館の離れを予約したんだ。そこなら誰にも邪魔されずにゆっくりできる。露天風呂もあるから、お前の裸を誰にも見せることもないしな。」 「うっ…独占欲強すぎ…」 「あったり前じゃん!なんで他人にかわいい嫁の裸を見せなきゃならんのだ?」 「『かわいい嫁』って言うな!」 「なんで?かわいいものをかわいいと言って何が悪い? 愛してるよ、智…」 「うっ…甘い、甘過ぎる…愛の大安売りじゃん!」 「なんでだよっ!大安売りでもなんでもいいよ! 愛してるんだから。」 「あぁ、もう、わかったから…恥ずかしいからそれ以上言わないでよ…」 なんだかんだと いちゃいちゃしているうちに、目指す旅館に到着した。
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