love love honeymoon

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早速荷物を降ろし、広い玄関に辿り着くと 「いらっしゃいませ!五十嵐様ようこそ! お久し振りですね。お元気そうで何よりです。 大切な方とご一緒だと伺って、首を長くしてお待ちしておりましたのよ。」 にこやかな笑顔の女将に迎えられた。 「あぁ、女将さん、お世話になります。 こちらは俺の大切な伴侶です。よろしくお願い致します。」 「まぁ、まぁ、なんてお綺麗で素敵な方!おめでとうございます! お疲れになったでしょう?さあ、お荷物を!」 「ありがとうございます。お世話になります。よろしくお願い致します。」 女性に対する褒め言葉に動揺を隠しながら、満面の営業スマイルでにこやかに答えると、なぜかぽっと頬を染めた女将… 「うれしいですわ!五十嵐様がやっと心許せる方にお会いできて結ばれたなんて! どうぞ心置きなく、ごゆっくりとお過ごし下さいませ。 何でもご遠慮なくお申し付け下さいませね。」 先導されて、カートで移動…どこまで行くんだ? 竹林を抜け橋を渡り、これマジな『離れ』じゃん! 「さあ、着きましたよ、どうぞ。」 「…うわぁ、すごい…」 「智、気に入った?」 「うん…すごい素敵…本当にここに泊まるの?」 「そうだよ。ここで二泊三日。」 古民家風の佇まいが周りの風景とマッチして、『侘び』という言葉がぴったりのところ。 「こう見えてもセキュリティは万全ですからご心配なく。」
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