love love honeymoon

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中に案内されてまた驚いた。 外の鄙びた佇まいとは違い、床暖房が設置され足元は暖かく、畳でもソファーでも寛げるように、洋間と和室に分かれていた。 洋間は黒を基調としたモダンな内装で、奥にはキングサイズのベッドルームがあった。 露天だけでなく内風呂もあり、ここに必要なものは全て揃っているようだった。 食事用の部屋はまた別にあり、プライベートな空間とはまた一線を画していた。そこにはもう、夕食の準備がされていて、いつでも食べられる状態に整えられていた。 「お食事になさいますか?それともお風呂になさいますか?」 「そうだな…先に食事をしようか、智、どう?」 「あぁ、お前に任せるよ。」 「俺達、勝手に自分でやるから、下がってもらっていいよ。終わったら声掛けるから。」 「あら、そうですか?お飲み物はどうなさいます?」 「それも勝手にするからいいよ。何でも揃ってるでしょ?」 「まぁ、よくご存知で。それでは、何かございましたら、お申し付け下さい。 ごゆっくりお楽しみ下さいませ。」 女将が一礼して出て行くと、俺は大きなため息をついた。 「翔…一体ここいくらなの?物凄く高いとこでしょ?そんな…普通のところでよかったのに…勿体ない…」 「なーに言ってんだよ。新婚旅行だぜ? ちょっとはダンナらしいところを見せたいじゃん? せっかくなんだから、そんなこと気にせずに俺に任せて楽しんでくれよ。」
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