love love honeymoon

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「智…俺と結婚してくれてありがとう。一生…側にいてくれ。愛してるよ。」 「翔、俺と出会って、結婚してくれてありがとう。こんな俺だけど…一生側に置いて欲しい。愛してるよ。」 二人で見つめ合ってグラスを合わせ、一口。 ふふっと溢れる微笑みがとてつもなくうれしい。 着火剤に火を付けてくれるのをぼんやりと眺めていると、目の前のイケメンが『どうした?』と目で尋ねてくる。 「なんでもないよ。」 にっこり笑って返せば、ホッとしたような顔。 こだわった器に盛られた数々の料理はどれも美しく、一つ一つ翔が『これはノドグロの焼き物だ』とか『これは海老しんじょ』とか教えてくれ、それに頷いてみせるが、実はほとんど頭に入ってこない。 口に入れても、美味しいのはわかるのだが…何とか完食して一息ついた。 なぜ?そんなこと分かりきっている。 これからの時間、この愛する男と二人っきりなのだ。緊張し過ぎている。鼓動が激しく、手の平はじっとりと汗をかいて、指先は冷たくなっていた。 俺の様子が少し違うことに気付いた翔は横に来ると、俺を横抱きにして抱きしめてきた。 「智、どうした?気分でも悪い?どこか痛む?」 「…違う。」 「…何か嫌だった?」 「…違う。」 何か言いかけた翔の唇に人差し指を立て 「違うんだ。お前と…二人っきりなんて…何か恥ずかしくて、緊張しちゃって…むぐっ」 話の途中で翔に唇を奪われた。
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