人生最高の年に

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「兄ちゃんおめでとう。」真っ青な顔で唯が言った。 「?」「?」茜と顔を見合わせる。 「何が?」 「妊娠3ヶ月だって。」 「…。」 「…。」バサッ。読んでいた雑誌を落とす。 「あ、あ、あやめにあってくる…。」俺はふらふらと病室に向かう。 「301号室。」「ああ。」 「わーん、あかねちゃん。私中3でおばさんになっちゃったよぉ。」 「何て言ったらいいの?」茜もテンパってしまった。 はぁ。体を半分ベットから起こす。 薄々は感づいていた。流石に不順でも3ヶ月も来なかったことはない。あの一回…。たった一回なのに?なんて確率なのよぉ。 どうしよう。さっき唯ちゃんが青い顔をしていったからおそらく裕ちゃんにも伝わっているはず。 日本一になってこれからって時なのに…。 やっぱり産めないよね。 コンコン。「あやめ、いいか?」 裕ちゃんだ。どうしよう。涙が止まらないよぉ。 ガチャ。裕ちゃんがはいってきた。 「まだお返事してないよ。」 下を向きながら答える。 ゆうちゃんはこっちに来て…。 「やったぁー。あやめ。でかしたぁ。」 と言って抱きしめてくれた。
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