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「お客様? 杏、出てくれない? お母さん、洗濯物を取りこんじゃうから」
「はーい」
休日に誰だろう?
宅急便かなにかかな?
いつものように、何気なく私は家の玄関の扉を開ける。
するとそこには、今まで見たことがないくらいキラキラと輝いた、今日の空の天気にも負けないくらいの爽やかな二人の男の子が立っていたんだ。
「ど、どちらさま……?」
イケメンなんて見慣れていないどころか、男子とろくに喋ったこともない私は引きつった顔をしたまま、何とか喉から絞り出した声で目の前にいる突然現れたイケメン二人に声をかける。
すると、並んでいる背の小さい方のクリクリとした大きな目を輝かせた男の子が大きな口を開け、人懐っこい笑顔を振りまいてきた。
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