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わたくしの知る主さまは、常に厳しいお顔をしておられ、どこか孤高の獅子を思わせるお方でございます。
しかしながら、時折この寝台に、両の手を頭の下に組む姿勢で仰向けになられまして、どこか思い詰めたご様子で、じいっと天井をご覧になっておられることがございました。
何を考えておられるのだろう――と、そのたびに思ったものでございましたが、今はその答えがすっかり判ったような気がしております。
ああ、そろそろ卯の刻でございますね。
長き夜でございました。
このあたりで失礼して、わたくしも少々休ませて頂きとうございます。
主さま、若鮎さま、どうぞこののちも末永く、お幸せにお過ごしくださいませ――。
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お読みいただき、誠にありがとうございました!
この二人(+もう一人?)の物語は、またいつか書きたいなあと思っております。
そのときには再びおつきあい頂けましたら大変嬉しく思います!
ありがとうございました!
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