0人が本棚に入れています
本棚に追加
秋はてて
露のまがきに
むすばはれ
あるかなきかに
移る朝顔
(源氏物語 朝顔の君の詠み)
”露のたちこめる垣根に、しぼんでしまい、今にも枯れてしまいそうな私です”
源氏の歌にも「朝顔」と入ってますが、秋の歌に属するみたいです。
夏が背中を向けていく
蝉はまだ時折鳴くが まるでさけんでいるように
自分の存在を残したそうに
”私のことを忘れてはしませんか?”
朝顔の君もつぶやいた
鳴かないで 鳴かないで 蝉よ
今そんなこと言われても 私までもが
泣いてしまう 泣いてしまうから・・・
最初のコメントを投稿しよう!