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目的地までは砂漠を通るので、出発の準備を終えると移動のためのラクダを調達した。
妻は目を伏せて、気をつけてとだけ言った。
僕は妻と息子の額にキスをして、ラクダにまたがった。
十日ほど経って、目的地に着いた。
ここには二ヶ月ほど滞在して、また次の目的地へ向かう。
僕の家の戸を叩くと、金色の輝く長い髪、袖から裾から伸びる透き通るような白く整った手足、こぼれ落ちそうな瞳の美しい女性が飛び出してきた。
名前はなんだったっけ。
少し考えて、ただいまケイトと言うと彼女は僕の胸に飛び込んできた。
僕の妻は、この街一番の美女だ。
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