紫のハルジオン

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? ((つんつん)) 私 (ん?) ? 「なに見てるの?」 私 「うっ、うわぁぁぁっ! 誰?」 ? ((にこにこ)) 私 「あっ… すいません、 えっと、その~、、 どちら様ですか…」 (綺麗なお姉さん… 20代? 髪が長いし…) ? 「私ね~ たちばな はるひ」 私 「はっ?」(名前言われても分かんねーし) た 「ちょっとー! 初対面の人に対してその態度はないんじゃない?」 私 「すいません」(そっちに言いたいんですけど?) た 「若葉高校の子だよね?その制服」 私 「そうですけど」 た 「名前なんていうの?」 私 「…… すずせ しおん」 た ((顔が一瞬曇る)) 「 すずせ… そっか、良い名前だね!しおんって春らしい!」 私 「そうですかね」 た 「あっ もう時間! じゃあ!」 ((タッタッタッタッ 走り去っていく)) 私 (なんだったの? ていうか私も遅刻するんですけど?!) このときの私には 彼女が私の名前を春らしいと言った理由を 知るよしも無かった。 「涼瀬! 遅いぞー!」 学校1怖いと言われる体育教師から大声をあげられる。 初めて接したのでなんだか実感がない。 いや、今はそんなことより、遅刻だ。 みんな座っている中で1人教室に駆け込むなんて、絶対ごめんだ。 だが、廊下に響いているのは私の走る音だけ…… ((ダッダッダッダッ… その音の主は彼女だった。 確か たちばな とか言う奴… 「あーっ! しおんちゃーんっ 一緒に遅刻だね!」 何言ってんだコイツ。 遅刻が一緒で嬉しいやついるのか? ていうか、なぜここにいる。 「すいませーんっ! 黒田せんせーっ! 遅刻しちゃいましたぁ」 担任黒田 「おいおい、初日から遅刻か?」 えーと、、 私はどのタイミングで教室に入りましょうか。
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