第3章ー2

13/18
前へ
/35ページ
次へ
視界が開けると、その世界はより青く見えた。 白川にかかる小さな橋の色までもが薄い青色で、白川に反射する光までもが青く映る。 朱色と緑のコントラストが美しいこの橋すべてが、薄い青色を重ね塗りされているように見える。 夜の黒の中にしっとりと眠る建物たちを青く彩る世界は、とても美しかった。 こんな世界、あるんだ――……。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加