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気が大きくなったわたしは、公園だけでは飽き足らず、そのまま月を追いかけて。
暴走して、怪我して、みんなに迷惑をかけて……。
ほんと、何をやってるんだろう……。
「は? 無理やって」
反省しながら歩いていると、右側から声がした。
「なんで俺が、おい!」
そちらを見ると、拓斗が携帯電話を耳にあて、誰かと話していた。
「……あ、ありえへんやろ」
相手側から切られたのだろうか。
拓斗は、機械音が流れる携帯を持って、あんぐりと口を開けていた。
「どしたん?」
いつの間に電話が鳴ったんだろう。
バイブにしていたのかな?
「悪い。妹の塾の迎えに行けって、母親に言われたんやけど……」
そう言って、拓斗はチラリとわたしの奥の景色に目を向ける。するとすぐ、
「やっぱ断るわ」
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