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わたしたちは昨日と同じように縁側でお弁当を食べた。
今日はお弁当だけでなく、小鉢まで付いていた。この小鉢は旅館で出すもの。お母さんが特別につけてくれたのだろう。
サランラップを取ると、メロンやオレンジなどのカットされた果物が見えた。
お弁当を食べ終え、二人でフルーツを口にする。瑞々しい果物が喉元を通り過ぎる。
「うーん。美味しい」
「ほんとだな」
独り言に、コウが返してくれた。
わたしは彼に目をやる。彼もこちらを見た。
数秒の沈黙が続いた。何を言っていいのかわからない。
視線を外したくないけれど、これ以上見ていられない。
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