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一色一色、色は変わって。最後は紫で花火は終わった。
「ほんとに7色あったよ」
「そうか」
「次はこれ!」
そう言って、袋から新しい花火を1本取り出して火をつける。
「昔やらなかった? 手持ち花火をぐるぐる回すヤツ」
「やったことない」
「ほんと? じゃあ、今、やる?」
と言うが早いか、わたしは花火をぐるっと回して見せた。夜空に花火の絵ができ上がる。
コウは肩を揺らし、少しだけ笑った後、長い腕を回して、夜空のキャンパスに絵を描いた。
わたしよりもずっと腕が長いせいか、勢いをつけすぎたせいか、火の粉がこちらまで飛んできた。
「うわ、コウ、下手くそ! 今の危なかったよ!」
「この遊びは“危ない”が前提なんだろ?」
「違うし!」
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