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素直な気持ちを言葉にすると、歯が浮くようなセリフになってしまった。
けれど、婆ちゃんが嬉しそうに微笑んでくれたので、僕は安心して。
そして、……気づいた。
そうか……
彼女は、すべてが綺麗なんだ。
だから、僕は、彼女に恋をしたんだ。
昨日は、彼女の容姿に一目ぼれをして。
今日は、彼女の心に恋をした。
昨日の僕も、今日の僕も
そして、これからの僕も
ずっと彼女に恋をする。
僕はずっと彼女のそばにいられたら‥‥
そう願っている。
でも、彼女には――。
再び、絡み付くような息苦しいような、味わったことのない感情が、心の奥から湧きあがってきた。
人を好きになることに慣れていない僕には難しすぎる感情で、どう処理をしていいのかわからない。
彼女には――想い人がいる。
胸が、痛い。
……苦しい。
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