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彼女の輪郭がぼやけていく。 けれど、僕は話し続けた。 「――諦めないで」 彼女の涙が、僕を見つめる真っ直ぐな瞳が一瞬、見えた。 「僕はずっと君を、未来で待っている」 青い月の光が、細く細い線になって、消えた。
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