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どうすれば、過去に戻れるのかわからなかった。
この世界は、あまりにも暗くて、青の光が十分に届かないのだ。
途方に暮れて、夜空を見上げる。
満天に輝く星空にぽっかりと浮かぶ青い月の光が、うっすらと世界を照らしている。
あぁ‥‥
この光が途切れたら、ブルームーンは色をなくし、普通の月へと戻ってしまうのだ。
タイムリミットが近づいている。
ダメだ、このままじゃ。
過去に戻れないと、沙紀の未来が――。
『過去へ戻れる人は決まっているんだよ？ 過去へ戻りたいと強く願った人だ』
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