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「ない。邪魔。出ていけ」
ジンは瞼を開けると、怠そうに美柚を睨んだ。
普段なら目を逸らすところだが、美柚は群青色の瞳をただじっと見つめ返した。
出て行けと言われて、苦しそうに息をしているのを見てしまっては放って置けない。
「水は?」
「──……俺もレンと一緒だ。今は血しかいらない。言っている意味わかるならさっさと行け」
お前に構っている暇も体力もないとばかりに、ジンは眉を逆立てて畳みかけると、ベッドにどさっと横になり話を終わらせた。
ジンの苛立ちと余裕のなさが伝わってくる。
部屋の空気がピリピリし、この場に留まることは相当勇気がいった。それこそ、全身が縮み上がりそうなくらい、怖い。
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