5-1 手紙

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「公認……。これはそう捉えていいのかな……」 「そうなんじゃない? 君の父親がどういう人かはわからないけれど、まず僕らの父は用心深い人物なんでね。そこを通しているということは何らかの理由(わけ)があるとみて間違いないよ。ただ、何がどうというのはさっぱりわからないけれどね」  とういか、伝える気がないということだ。  全く身勝手で腹立たしいが、このイレギュラーな事態を親も受け入れていると知って安心してしまったのは、自分たちがまだ力不足であると己で知っているからだ。  背後に大人の存在があるというだけで、だいぶこの状況に気持ちのゆとりができた。 「理由…………」  そう呟き、考え込んでしまった美柚の頭をジンがぽんと軽く叩く。
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