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「それはね。でも見逃していることは多々あるってことよ。まず、始めに冬休み明けに実感することになるでしょうねぇ。ああ、楽しみだわ。新学期」
にやにやと笑みを浮かべ、ばかにしているわけではないが、大人特有の訳知り顏で微笑まれる。
「新学期。……何があるんですか?」
「それは自分たちで考えなさぁい。気付いて、考えて、それから成長するものよぉ。簡単に教えてしまったら、何も変わらないわぁ」
レンはげんなりしながら、見せつけるように大業に溜め息をついた。
「結局、何も教えないってことですか」
「そうは言ってないはよぉ」
「………………」
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