5-2 選択の結果

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 残された久木は一瞬呆気にとられ、続いてくくっと笑う。 「やっぱ青春はいいわよねぇ」  後少しだった仕事の資料を片付け、窓の外へと視線をやる。  外は日差しは差してはいるが、風がときおり強く吹きつけ、とても寒そうだ。  その窓から、紅夜薗兄弟と美柚が並んで歩くのが目に見える。  大、小、大。 男、女、男。  視界的にもそのバランスは絶妙で、とてもしっくりとくる光景だ。  でも……。  「いつまでもつかしらねぇ」   久木はふふふっと不敵な笑みをこぼした。
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