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────やっぱり、謎だらけ……。
考えても、考えても、全く先が見えず、美柚はまた知らず知らず溜め息を漏らした。
すると、ぼすっと大きな手で頭を叩かれた。
最近、ジンに頭を叩かれることが増えた。
もぐら叩きではないのだけどと思いながらも、意外と優しく大きな手は嫌ではないので文句を強く言えない。
今回は何だと思って見上げれば、ジンの眉間にはなぜだか深いシワが刻み込まれていた。
「……何?」
「今わからないことまで考えても仕方がない」
美柚は目を見開き、続いて自分の顔をぺたぺた触った。
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