5-3 運命共同体

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 どのみちあまり良い感じではないなと、美柚は眉尻を下げた。だが、心の中でじわりと安堵が広がっていく。  美柚は二人を眺めた。  露骨な態度ではないが、しっかり自分と視線を合わせる眼差しに、美柚を美柚だと認識してくれているのがわかる。  当初は、物扱い、動物扱いかと思ったくらい、個人として見られてる気がしなかったことから比べて、随分変わったものだ。  もう、彼らの中では美柚がいるのは当然だと思っていてくれている。とういか、決定されているようだ。  最初は脅されての居候であったが、運命共同体と言われたことで、今は違うとはっきり言われた気がした。  問題は山積みだが、居場所がある。漠然とした不安はしっかりと身を置ける場所を心で探していたからだと気づいた。
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