5-3 運命共同体

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 個性ある返事をしながらも、少し照れたように二人同時に眉間をぽりっとかいたのを美柚は見た。  やっぱり双子。  以前にどこかで思ったことを、今は温かい気持ちで思う。  帰ってきた大きな門扉を見上げた美柚は、大きく深呼吸をした。その瞳には迷いはなく、屋敷へと、その先へと向けられている。  ────捕われから始まったけど……、ここが今の自分の居場所だ。  ひんやりした空気が心地よく、美柚は大きく息を吸い込むと、清々しい気持ちで彼らと屋敷に入った。
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