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そういうつもりで話したわけではないが、出資者が乗り気なので、こたつにみかんは和むと美柚も密かに夢想する。
そうするうちに現実味を帯びてきて、美柚もこたつが楽しみになってきた。
様々な問題を忘れているわけではないが、こうしたひと時を過ごせるのは幸先がよい気がする。
窓の外に視線をやると、冴え冴えとした月の明かりが、曇った窓からわずかに見える。
美柚は彼らの話を聞きながら、クリスマス前夜に、平和な冬休みに感謝した。
その翌日。
有言即実行のレン様により、あっという間にこたつが設置され、さっそく購入したみかんが置かれた。
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