2-4 恐怖の屋敷

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2-4 恐怖の屋敷

    ** * **  「吉永さん、どうなるかわかってるよね?」  確かに、目の前の人物はそう言っている。脅されている。  だけど、美柚は思考に(もや)がかかったかのように、全てが(おぼろ)げで遠くに感じるようになっていた。  実際、聞こえているはずなのに、どこか目が虚ろなのである。固まったままぴくりとも動かない。  三、──────── ジンが無言で睨みを効かし、  二、────── レンが微笑みながらも美柚を見据え脅し、  一、──── 今にもゴロゴロと鳴ってもおかしくない天気。  そう。美柚の怖いものナンバーワンはカミナリである。
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