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4-3 太陽の光のもとで
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カーテンの隙間から太陽の光が漏れ入り、爽やかな一日の始まりを教えてくれる。
チュン、チュンチュン、と小鳥のさえずりが聞こえてくる。
その可愛らしい鳴き声は、朝を告げると同時にまだ夢へと誘うように優しいハーモニーを奏でる。
美柚は温かなものに包まれて、思う存分睡眠を貪っていた。いろいろありすぎた身体と精神は休息を欲している。
意識の外で、パタンとドアの開閉の音がした。
…………誰か起きたのかな? そろそろ起きないと。
そう考えるが、気持ちが良くて起きるという行為ができそうにない。
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