5-3 運命共同体

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 美柚は彼らから一歩下がり、二人が見える位置で彼らを真っ直ぐに見つめた。  そして、ぺこりと頭をさげる。 「これからよろしくお願いします」  初めて心から口にでた言葉とともに、自然とふんわり口許が綻んでくる。  そんな美柚の柔らかな様子を、二人は驚いたように凝視した。ややあってレンが双眸に笑みをたたえ、朗らかに答える。 「こちらこそ、よろしくね」 「ああ」  続いたジンはぶっきらぼうに答えながら、また美柚の頭を叩いた。  不器用な彼はそうすることで距離を縮めようとしてくれているのではと、美柚は密かに思った。  受け入れられるということは嬉しい。
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