1-3 運命は悪戯すぎる

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1-3 運命は悪戯すぎる

   ** * **    「お邪魔しました」  待ちに待った翌朝。  美柚は起きてきた兄弟の姿を確認すると、離れた所からペコッと頭を下げた。  と、同時に逃げるように玄関に向かったのだが、ドアノブに手を掛けようとしたところで阻まれた。  ………………また?   美柚は重厚なドアの向こう側を思い馳せながら、目の前の自分より少し大きな手をじっと見つめた。  壁ドン的に手があるということは、振り返れば朝から心臓に悪いものと間近でご対面ということだ。  この際、背中に感じる気配は無視、総無視に限る、と視線を固定させていたら、ドアから遠ざけられ体をくるりと回される。
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