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「あ、す、すまない! ちょっと鍵を紛失しててな! 開けられないんだよ」
俺は咄嗟に言い訳をし、その場をのがれようとする。
どうせ、ノアがいる間にここを開けるつもりはない。
何とか凌げれば……。
「そうか、では私のこじ開けるとしようか」
そう言ってノアが、何やらドライバーやらハリガネやらを取り出して、鍵穴をカチャカチャし始める。
って、なんでそんなスキル持ってるんですかぁぁぁぁっっ!?
ロリコン監視員恐るべし……!
俺の息子の命は風前の灯か……!
「よし、開いたぞ!」
鍵穴がガチャリと音を立て、引き出しが開かれる。
そこには、俺が幼女への愛をしたためたスケッチブックの数々があった。
これを覗かれたら、俺はもう一巻の終わりだろう。
ああ、短い人生だった。
「このスケッチブック……アヤシイな。どれどれ……?」
ノアがにやりと邪悪な笑みを浮かべながら、スケッチブックを開く。
その瞬間、ノアの表情が変わった。
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