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「な、なにをする!? 血迷ったか!?」
俺の下で、ノアがじたばたとわめく。
だが、俺は彼女を離すわけにはいかない。
なぜなら……
「ふえっ?」
俺とノアの真上を、風が通りすぎる。
背後で、派手に窓ガラスが割れた音がした。
「す、すみません!」
慌てたようにこちらに走り寄ってくるのは野球帽の少年。
彼が打ったボールがこちらに向かってくるのが見えたから、俺はノアを押し倒したのだ。
「お前……私を助けてくれたのか?」
「当たり前だろ? これも縁じゃないか」
俺はノアに微笑みかける。
「そ、そうか……。ありがとう」
ノアが頬を赤らめ、俺の手を取る。
そしてゆっくりと……
俺に手錠をかけた。
「すっごい堅いのが当たってるぞ。幼児性愛罪で逮捕する!」
あああぁぁぁぁ!!
うっかりしてた!
でも、仕方ないじゃん!?
半裸の幼女とこんな密着して、無反応なんて無理じゃん!?
あーあ、終わった。
デデーン! 俺、アウトー。
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