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「さあ、覚悟しろよ?」
ノアがそう言って、なにやらポーチから物理法則を無視した巨大なはさみを取り出した。
「これはお前の息子を切るハサミだ。名は『勘当バサミ』という。良い名だろう?」
なるほど、息子を切るから勘当か。誰がうまいことを言えと。
まあ、もはや言い逃れはできないだろう。俺の逮捕と去勢は決定的だ。
だが、後悔はしていない。
俺の粗末なモノ一本で可愛い幼女を守れたのなら、俺は満足だ。
……そう、一本満足だ。
「仕方ない。ひと思いにやってくれ」
俺は足を広げ、M字開脚の姿勢をとる。
「危険な状況から私を助けてくれたことには礼を言う。だが幼児性愛法で、幼女に性的欲求を覚え、危害を加える可能性のある者は30年以下の懲役、および去勢されることになっている。つまり犯罪は犯罪だ。わかるな?」
ああ、わかるさ。
いくら危険な状況から助けたからって……ん?
危険な状況……?
その瞬間、俺はこのピンチを切り抜ける方法を思いついた。
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