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「ま、待てノア! 落ち着くんだ!」
俺は、今まさにズボンを下ろそうとしているノアを制止する。
「ん? 私は落ち着いているぞ。一発で切り落としてやるから安心しろ」
「いや、そう言う意味じゃなくて! これは違うんだ! 男の習性なんだ!」
「習性だと……?」
俺の言葉に、ノアの手が一瞬止まる。
「ああ、男は危険な状況になると生殖本能が働いて息子がやる気満々マンになっちゃうんだよ! それは仕方ないことなんだ! 分かってくれ!」
俺の弁明に、ノアが暫く考えた後、納得したように頷いた。
「なるほど、吊り橋効果という奴か」
いやそれたぶん違う。
でもまあいいや!
「そうそうそれそれ! 吊り橋効果で俺の股間の吊り橋も硬化しちゃったんだよ! あははは!」
「なるほど……確かに一理ある。だが、先ほどのお前の視線は怪しかった」
ノアがジロリと俺を見つめる。
くっ……やはり簡単に無罪放免とはいかないか。
どうにかして次の手を……
「どうかしたのですか?」
不意に、ノアの背後から新たな幼女の声が聞こえる。
このタイミングで新手の幼女だと……!?
幼女が増えるのは嬉しいが、これでは確実に逮捕されてしまう!
俺の心に、喜びと絶望が同時に去来した。
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