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「ノア、何か問題でも発生したのですか?」
現れたのは、聡明な瞳を湛えた幼女。
桃色の髪を三つ編みに結い、長いまつ毛とぱっちりした瞳をメガネで覆っている。
そして、幼女特有の丸みを帯びた柔らかそうな体つき。
この子も、ノアたんに勝るとも劣らない可愛さあふれる幼女だった。
「あ、シャール局長! 実はこの男が……」
ノアが、裸のままでびしっと敬礼してシャルに報告を始める。
裸の幼女の敬礼なんて、めったに見られるものじゃない。
あ、もう俺このまま死んでもいいかもしれない。
とりあえず、拝んでおこう。
幼女の裸敬礼に祈りを……幼女の裸敬礼に祈りを……!!
「なるほど、確かに男性には危機を感じた時に下半身が反応するという習性は存在します」
と、俺が拝んでいる間に報告を受けたシャールが、ゆっくりと口を開く。
あれ? もしかしてこれ、無罪放免行けそうな流れじゃね?
こんな美味しい思いをさせてもらって無罪放免なんて、最高じゃないかウェッフー!
「ただし、彼がロリコンである可能性は非常に高いでしょう。そこで、特別監視を敢行します」
と、特別監視……?
シャールから飛び出した不穏な単語に、俺は身構える。
「ロリコン監視員が一週間、片時も離れずにあなたを監視します。その上で、あなたがロリコンであることが判明したら即刻逮捕ということになります」
なるほど……ロリコン監視員が常に俺を……って、ちょっとそれって……!
「ノア、この任務はあなたに任せます。できますね?」
「はいっ! お任せください! 必ずやこの男のしっぽを掴んで見せましょう!」
え……っていうことは……!
「これから、私はお前の家に住み込んで監視するからな! 覚悟しろよロリコン野郎!」
な、なんですとーーー!?
そんな……幼女と一緒に同居生活なんて天国だ!
でも、もし逮捕されたら地獄だ!
くそ……俺は、俺はどうしたらいいんだぁぁぁぁぁ!!!
――こうして、俺のノアの奇妙な同居生活が始まったのだった。
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