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「なるほど、ここが貴様の部屋か。見た目は普通だな……。もっとロリコンが喜びそうなポスターなどが貼ってあると思ったのだがな」
ノアが、俺の部屋を見渡しながら言う。
ポスターか……手に入るものなら欲しかったさ。
しかしロリコンが犯罪となってしまった去年から、幼女イラストのポスターなどはもちろん摘発対象となった。
今や、そう言ったイラストを手に入れるには俺には分からない裏のルートを使うか、売人に接触するなどしなくてはならない。
もう、幼女イラストは違法薬物などと同じ扱いなのだ。
幼女が薬物……幼女が薬物……。
幼女ー! 幼女妖女ー! 幼女! 幼女幼女―! 幼女製薬ー!!
「なにをボーっとしているのだ? 今から家探しを始めるぞ。もしもロリコンであることを示すものが見つかったら……覚悟しろよ?」
俺が心の中で、ロ○ト製薬の節で軽快に幼女の歌を歌っていた矢先、ノアがなかなか聞き捨てならない事を言い出した。
家探しか……それはまずい。
確かに違法幼女イラストは手に入れてはいないが、自分で書いた幼女のイラストは存在する。
もしそれを見つけられてしまったら、俺は一瞬でお縄についてしまうだろう。
机の鍵のかかった引出しにあるから大丈夫だとは思うが……!
「おい、この引き出しはなんだ。開けて見ろ」
あああああ!!! 一瞬で怪しまれてるぅぅぅ!!
なんとか、なんとか誤魔化さなくては……!
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