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数日後、うちに一通の封書が届いた。
差し出し主はミスレジ打ち選定協会。
白封筒で宛名はちゃんと印刷されたシールで張られている。
住所を教えた記憶はないが、溝呂木順平がリークしたものと思われる。個人情報保護法さん助けて。
手で触ってみると、何か固いものが入っている。カウントダウンしている気配はなく、爆発物らしきケミカルな香りもしない。
嫌な気分で中身を取り出してみると、それは小さな銀色のメダルと書面だった。
何々?
あの時、俺がレジに近づいたから、野間夕見子は焦ってしまったらしい。確かに、ドジを決めまくっていたおかげで時間かかってたからなぁ。それで彼女は小さいサイズの袋を手に取ってしまった。結果、日本記録となる六コンボ目の技が決まったんだってさ。
俺のせいでミスった、と言われているみたいで凄く嫌なんだけど……。
「伝説達成へのナイスアシストを称え、記念メダルをお送りいたします」
だそうな。
嬉しくないし誇らしくも無い。
「先輩、七コンボに向けて有望株が見つかりました!! 先輩のアシストがあれば絶対達成できますよ!!」
あれ以来、外木場はしょっちゅうこんなことを言ってはうちに転がり込んでくるようになった。
その大半は、野間夕見子の足元にも及ばない真っ当な店員に過ぎなかったわけだが。
フリークの目も大した事無いな。
どっちかというと、あの駅前に入った金髪の子の方が有望だと思うんだけど……。
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