2人が本棚に入れています
本棚に追加
犬女ちゃんとお漏らし
屑男の家。
古い二階建てアパートの
二階にある一室。
本来ペット禁止だが、
今は他に住人が
ほとんどいないので、
問題にはならないだろう
と思う屑男。
その日は疲れたのか、
屑男は帰ると
すぐに寝てしまった。
犬女ちゃんは
慣れない部屋で
落ち着かない。
部屋を歩きまわりはじめ、
きょろきょろ何かを
探しはじめる犬女ちゃん。
犬女ちゃんの、もぞもぞ、
そわそわはおさまらない。
屑男の部屋には
犬女ちゃん用の
トイレがなかった。
おばあちゃん家では、
おばあちゃんが用意してくれた
専用トイレがあったのに。
犬女ちゃんはトイレがないので
必死になって我慢した。
しかしいつまでも
我慢出来るものでもなく、
ついには部屋の片隅で
漏らしてしまう。
その日は仕方なく別の場所で寝る。
次の日、
犬女ちゃんは腹部への
強烈な痛みで目が覚める。
痛みで鳴き声をあげる犬女ちゃん。
屑男が怒り狂い、
犬女ちゃんのお腹を蹴飛ばしたのだ。
「なにしてくれてんだよ!
この馬鹿犬が!」
昨夜、犬女ちゃんが
トイレがわからずに、
畳の上で放尿したことに
屑男は怒り狂っていた。
屑男は何度も何度も
犬女ちゃんを蹴飛ばした。
その後しばらくして、
今度は大きいほうの
排泄がしたくなる犬女ちゃん。
また殴られないように
今度は屑男に必死で訴えかける。
犬を飼った経験がない
屑男は慌てふためく。
屑男が用意した
新聞紙の上で用を足して、
今度はなんとかことなきを得た。
最初のコメントを投稿しよう!