88人が本棚に入れています
本棚に追加
「お願いだから……もうやめてっ……」
2本?
今でもいっぱいいっぱいなのに――。
「2本なんて……やだ……!怖いよっ……」
おかしくなりそうだった。
「大丈夫だって――あーあ、泣いちゃったよ」
首をぶんぶん振って抵抗した。
今の僕は赤ん坊と同じ。
「ごめん、ごめん。でも苦しいのは最初だけだから」
「ああっ……やぁっ……!」
抵抗すると言っても
泣くことと首を横に振る事ぐらいしかできない。
「人差し指さん、これだよ分かる?」
「ンン……」
由莉は抑え込んだ僕の手首を引き寄せ
人差し指をしゃぶると。
「俺のこいつも、おまえの中に入りたいんだってさ。いいだろ?中指くんと一緒にかくれんぼださせてやってくれよ。ん?」
子供をあやすように言いながら
人差し指を並べて突き立てた。
最初のコメントを投稿しよう!