第6章

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「やあぁぁっ……!」 2本目の頭が入ってくる。 終始無気力そうだった由莉の瞳は 火が灯ったようにキラキラとして 「入ーれーて」 己の指先と僕の泣き顔を交互に見てる。 「『どうぞ』は?」 「ウッ……ウッ……やだぁ……」 僕が泣くほど 抵抗を見せるほど 「入れてくれなきゃ暴れちゃうぞ?」 残忍な色が濃くなって 「イヤァァッ……!」 中指をゆっくり抜き差しし始める。 「ほら、言えよ『どうぞ』って」 初めての感覚に耐えられず僕は激しく身悶えた。 その時だった――。
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