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「チッ……」
由莉は一つ舌打ちすると
僕から指を引き抜いて
「続きはベッドでだとさ――」
シャワーを捻る。
心臓がバクバクしていた。
平然と身体を流すブロンドの隣で
僕はバスタブの淵にへたり込む。
「大丈夫」
頭から浴びせられる冷水。
目を上げれば流れる落ちる水の向こうで
「今日は頑張ったから――ベッドではただただ気持ち良くさせてやるよ」
「え……?」
「孔雀男もそう言ってた」
妖艶なブロンドがクスリと笑った。
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