第6章

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「チッ……」 由莉は一つ舌打ちすると 僕から指を引き抜いて 「続きはベッドでだとさ――」 シャワーを捻る。 心臓がバクバクしていた。 平然と身体を流すブロンドの隣で 僕はバスタブの淵にへたり込む。 「大丈夫」 頭から浴びせられる冷水。 目を上げれば流れる落ちる水の向こうで 「今日は頑張ったから――ベッドではただただ気持ち良くさせてやるよ」 「え……?」 「孔雀男もそう言ってた」 妖艶なブロンドがクスリと笑った。
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