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ガウンだけ羽織ると
濡れた身体のまま由莉は鏡の前で煙草に火をつける。
「身体も拭けないほどか?」
「え?」
曇った鏡越し。
いつまでもバスタブの淵に座り込んだまま動かない僕を見て
「立つの、手伝ってやろうか?」
バスローブを放り投げ笑った。
僕は返事もせずそそくさとローブを着る。
「どうした?」
「どうしたって……」
自分の身に今日1日起こった出来事。
そして今現在のこの状況。
それからこの後起こるだろう事柄を
頭の中で処理できずにいるのだ。
「僕は……どうなるの……?」
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