今宵のテーマ「夫婦」

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 夫婦、みなさんならこの漢字を何と読みますか? めおと、みょうふ、それともふうふ、この漢字にはたくさんの呼び名があります。それはこの言葉を古くから日本人が愛し、使っていたからなのではないでしょうか。 申し遅れました、私は当社交場、管理人のグレイと申します。以後お見知りおきを。  さて前置きはここまでにして、当社交場について少しお話したいと思います。まず子の社交場の名前は「R」です。この社交場には、毎回たくさんのお客様が、人には言えない秘密や悩みごとを打ち明けに参ります。それを3人のVIPな質問者様とともに考えていくのがこの社交場のルールです。  さて、話しているうちに今日のお客様が来られました。では最後に今日の3人のVIPな 質問者様とお客様の紹介です。 No.1 新井(ペンネーム)・・・男性。新婚。 No.2 武智(ペンネーム)・・・男性。フリーター。 No.3 大川(ペンネーム)・・・女性。既婚者。結婚生活14年目 お客様… 浩輔(ペンネーム) そんな3人の質問者様とお客様と共に、読者のあなたも是非一緒に考えてみてください。  *           *           *            * 浩輔「じゃあ、まず自己紹介から。僕の名前は浩輔(こうすけ)です。年は28、職業はシステムエンジニア、趣味は深夜アニメです。嫁さんも僕と一緒で年は28、前は中学校の英語の教師で、今は転職して貿易関連の仕事をしています。ちなみに僕より嫁さんのほうが給料高いです。まずは嫁さんと知り合った頃の話をしますね。嫁さんとは大学で知り合いました。嫁さんの家がとても貧乏らしくて、バイトいくつも掛け持ちしてそれでも大学の授業1つも休んだことがなかったんです。国際系の学科だったので周りがみんな親の金で留学していくのに、嫁さんだけは「私は私で頑張る」とか言って、大学でいろいろな外国語を保母まんべんなく習得しました。そういう努力するところ無性にかわいくて、大学の時から密かに目を付けていたんです。卒業後、就職先がお互いに近くてよく連絡を取り合うようになり、付き合い始めました。嫁さんはよく、生徒のためとかって言って、自分の時間を削って必死に授業に取り組んでいました。そんな中でも、僕のうちにきてご飯を作ってくれました。そんなけなげでかわいいところに僕はずっと惚れっぱなしだったんです。そして結婚しました。
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