そして、幸せな冬が巡る。 ―榊真澄―(2)
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今も、世界の何処かで聖なる歌が響いているのだろうか。 銀河の中の小さな惑星の小さな国の、さらに小さなこの街では、俺が恋人を抱いている。 氷の粒は少しずつ数を減らしていき、時折近くをかすめる程度になっている。 あと二時間半で聖夜は終わり、人々はまた日常へ。 夢は消え、光はまた来年に向けて眠る。 俺は腕の中の恋人だけを見つめていた。
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