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東京駅8時
部長が全員の顔を見渡した。
「全員集まりましたね」
みんな眠そう、そういう私も眠い。
あの後、寝ようとお布団入ったんだけど、何故か二時間置きに起きちゃって、朝はまだか~って何回起きたことか……
「ゆか!」
ゆうくんはこういう時、元気なんだよね。
朝ご飯、お弁当何にする?だって。ごめんゆうくん、私は朝そこまで入んないよ。私はミックスサンドイッチかな。
「祐司くんお弁当なに買うの?」
るなちゃんも買うの?わたしもやっぱり無理して買おうかな。
てか、るなちゃん、プリーツがひらっとして可愛いミニスカートでクール目な姫系な雰囲気でとても可愛い……
私は膝上位のフレアスカートでオシャレにと思ったけど、がんばってミニスカートもよかったかな……
そんな事を考えていたら、二人は足並みを揃えて歩き出した。
「ゆうくん!私も……」
「いいよゆか、買ってきてあげるから、ミックスサンドでしょ?」
止める間も無いまま二人で行ってしまった。
もしかして、私出遅れてない?ヤバい気がしてきた……
そんな時、涼子先輩がやってきた。
「ちょっと大丈夫なの?ゆか?」
「先行き不安ですよ!涼子先輩!」
そんな私を見て涼子先輩は少し楽しそうに笑った。
「良いと思うよ!楽しくなって来たじゃない。正直私さあ……」
言いかけ、涼子先輩は煙草を探した。
「少し付き合って」
一本だけと、涼子先輩は喫煙室に入って行った。
何を言いかけたのか……
「ごめんね待たせて、さっきの続き言うか、実はだいぶ前から迷ってたんだ……祐司くんを騙すの実はあんまり乗り気じゃなかったんだ私。なんかずるいなって」
涼子先輩は長く綺麗な髪を耳にかけ私に微笑んだ。
「でもライバルが現れた。やっぱり恋愛ってこうじゃないとって思うんだよね。ただレールの上を走る恋愛なんてつまんないと思うよ!応援するから頑張んな!」
心から感謝した。私もがんばらないとと思った。
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